オートミールは、食べる健康食品というだけでなく、スキンケアにも優れています。
古代エジプトや古代ローマではすでに、オートミールをお肌のお手入れに使っていたそうです。

海外では昔から、オートミールを原料にした石けんや入浴剤が数多くありました。
日本ではほとんど定着していませんが、ここ最近、海外ではオートミールのスキンケアの関心が高まり、愛用する人も増えています。
美意識の高い韓国でも、オートミールのシートマスクやフェイスパックが人気です。
オートミールは紀元前2000年の古代エジプトから、スキンケアにも使われてきたそうです。
古代ローマの詩人オウィディウスは『女の化粧論』のなかで、オートミールのスキンケアを強く推奨しています。

1990年代、オートミールの美容効果の研究が盛んに行われ、次々とスキンケアの効能が明らかになってきました。
オートミールには、次のような肌を健やかに保つ成分が含まれています。
アベナンスラミド
オーツ麦に存在するアベナンスラミドという化合物には皮膚の炎症とかゆみを抑え、赤みを軽減する働きがあります。
ペプチド
オーツ麦ペプチドにも、薄い膜のバリアで肌を守り、コラーゲンの再生を促す作用があることが発見されました。
オーツ麦β-グルカン
オーツ麦β-グルカンには、皮膚の角層まで浸透して水分を補給し、シワを減らし、肌の弾力を高め、皮膚再生を促進することがわかりました。
コロイド状オートミール
2003年には、オートミールを粉末にしたコロイド状オートミールが、皮膚の保護成分として、米国食品医薬品局(FDA)に認証されました。
コロイド状オートミールは、FDAに認められた、数少ない天然由来のスキンケア成分のひとつ。
クリームやローションをはじめ、ボディソープ、シャンプー、入浴剤といったさまざまな製品に使われています。
オートミールの入浴剤でスキンケアと温活
オートミールのお風呂は、身体を温め、リラックスさせる働きがあるといわれています。
入浴方法のひとつが、オートミールを煮て、それを浴槽のお湯に混ぜるというもの。
もっと手軽にしたいのなら、オートミール(大さじ1)をお茶パックに入れた入浴剤を湯船に浮かべるやり方がおすすめです。
ハーブと組み合わせると、香りも楽しめ、リラックス効果が高まります。
材料
水 … 3リットル
オートミール … 大さじ1
作り方
- 水にオートミールを入れて、15分煮ます。
- しばらくそのままにし、少し冷めたら濾します。
- このオートミールの液を浴槽のお湯に注ぎ、入浴します。