木村嘉代子
フリーライター・オートミール料理家・アロマテラピー講師
1990年からフリーライターとして、女性誌や情報誌等で執筆&編集にたずさわり、90年代は7年間、ロンドンとパリに滞在し、現地ライターとして活動。スキンケアやダイエットといった美容記事やレストランの取材などを多く手がける。
植物療法や自然食品への関心が高く、フランス式アロマテラピーを修得し、モロッコ美容や手作りコスメを学ぶ。
2013年夏ごろから、更年期の不快感を軽減しようと、オートミールを試す。想定外の減量と体調回復に感動し、オートミールのレシピの考案しはじめ、ブログを立ち上げる。
2014年2月、オートミールカフェを開催。2015年7月から、カルチャーセンター産経学園でオートミール料理の講座を行う。
2016年8月、オートミール料理の企画を出版社に提案し、ブログで掲載したレシピを原案に日本初のオートミール料理本を出版。
2019年12月、オートミールの栄養と効能を解説する電子書籍を出版。
現在はオートミールに含まれる植物性タンパク質をいかしたプラントベース料理、介護食を開発中。
なぜオートミール?
オートミールとの出会いはけっこう古く、小学生のころ、朝食がオートミールだった時期があります。
子どものときからお菓子作りが好きで、オートミールを使ったクッキーを作ったのも覚えています。
その次のオートミールとの出会いは、1990年代のロンドン。ヴェジタリアンレストランで、肉の代わりにオートミールを使った料理がメニューにあり、「おもしろいな」と思いました。
ヴェジタリアンレストランに足しげく通ったのは、その少し前、東京に住んでいるとき、野菜中心の食事を実践していたからです。
料理好きの母の影響もあり、体にいいものをおいしく食べるのが元気の源だと実感していて、20代の後半は、なるべく自然食品を食べるようにしていました。
その後、しばらくはオートミールを忘れていたのですが、再び試してみようと思ったのは、更年期にさしかかった2013年夏でした。
もやもやした気分や体力の低下、体型の崩れをなんとかしようと、アロマテラピーやハーブの勉強をしていたときに、オーツ麦が更年期の症状を軽減する効果があることを知りました。
そこで、オーツ麦を原料とするオートミールを食べてみることにしたのです。
オートミールの食べ方を工夫しつつ、1ヶ月ぐらいつづけたところ、体調もよくなり、体重が減ってお腹周りがすっきり。ずっと悩みの種だったひどい便秘も改善したのです。
その効果に驚き、オートミールについていろいろ調べてみることにしました。当時、日本語でのオートミールの情報は少なかったのですが、アメリカやイギリスなどの資料は豊富で、多くの知識を得ることができました。
こうして、どんどんオートミールへの興味が深まっていったのです。
最初のころ、オートミールのレシピを作るうえで基本にしたのは、オートミールを雑穀の仲間としてアレンジすることでした。マクロビオティックを学んだわけではないのですが、そうしたレシピにオートミールは合うのではないか、と考えたのです。
また、オートミールは植物性タンパク質が含まれているため、代替肉のように使うレシピも増やしていきました。ひき肉代わりにすることで、世界各国の料理に応用でき、そのレシピはヴィーガン料理にもなります。
ここ数年、海外でもプラントベースの料理が注目されており、それにともない、オートミールの人気も高まっています。
プラントベース料理は、日本の精進料理とも共通点が多く、オートミールもさまざまなレシピに利用することができます。
さらに、最近は、オートミールの介護食もあれこれ考案中です。
オートミールを日常の食卓に取り入れるためのレシピを、これからも開発していきたいと思っています。
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