オートミールで長生き?高齢者も子どもも毎日健やかに

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長生きの秘訣はオートミール

2017年にギネスブックで世界一高齢家族に輝いた、アイルランドのドネリー家は、「長生きの秘訣はオートミール」と明かしたそうです。

上は92歳から下は70歳まで、兄弟姉妹13人は元気に暮らしているといいます。

イギリスの新聞報道によると、「長寿は1日2回食べるオートミールのおかげ。夜に食べるのがポイント」と自信たっぷり語ったとのことです。

The world's oldest family says this twice-a-day ritual is the secret to their longevity
The Irish family received a Guinness World Record naming them the world's oldest living siblings.

日本は長寿の国ですが、最近問題になっているのが、栄養が足りていない「低栄養」状態の高齢者の増加です。

厚生労働省の平成29年(2017年)の国民健康・栄養調査結果によると、65歳以上の総数の16.4%。80歳以上の女性の約2割が低栄養傾向にありました。

また、国立長寿医療研究センターが2013年3月に発表した「在宅療養患者の摂食状況・栄養状態の把握に関する調査研究報告書」では、65歳以上の在宅療養高齢者のうち、栄養良好は26.3%(男性28.1%、女性25.1%)だったのに対し、低栄養が36.0%(男性32.8%、女性38.0%)、低栄養のおそれがあるのは33.8%(男性35.2%、女性33.0%)という結果でした。

摂取カロリーは足りているのに、栄養が不足している状態を新型栄養失調といい、高齢者や子どもに増えています。

オートミールは高齢者に適した食材

オートミールは、食物繊維が豊富で、植物性タンパク質、ミネラルやビタミンをバランスよく含んでいます。

また、水分量や加熱時間などで、仕上がりの固さを調節できるため、噛む力や飲み込む力が低下したり、胃腸の働きが衰えて消化不良になったりする高齢者にも向いています。

オートミールの最大の特徴は、調理時間がかからないこと。

2017年4月に発表された調査(日清オイリオグループ「介護食作りに関する実態調査」)によると、介護食作りを「大変だ」と回答した家族は69%。「食事作り」は低栄養とも関係が深く、「大変だ」と回答した家族の要介護者の42%が低栄養傾向にあり、「大変だとは思っていない」家族の要介護者の23%と比べて多いという結果になったそうです。

オートミールを使えば、短時間で栄養を補う一品ができあがります。

もちろん、オートミールだけではすべてを補えないため、小魚などを補ったり、旬の野菜を加えたりすることも大切です。

オートミールを上手に活用すれば、高齢者の食事や介護食メニューのレパートリーが広がるでしょう。

オートミールは子どもの新型栄養失調にも

新型栄養失調は、高齢者だけでなく、子どもや若い女性にもみられるといいます。

ここ数年、子どもの肥満や食生活が問題視されており、海外ではオートミールが子どもの肥満解消食として見直されています。

子どもの成長には、栄養バランスのよい、安心安全な食事が欠かせません。

子ども時代の食生活は、その後の健康状態に大きく影響するため、小さいときから正しい食習慣を身につけさせることが大切です。

良質な植物性たんぱく質を含むオートミールは、子どもの活動エネルギー源としてもおすすめです。

オートミールには、鉄や亜鉛といったミネラルの吸収を阻害するフィチン酸が、100gに0.4~2.2g含まれます。フィチン酸を減らす方法は、長時間(ひと晩)水に浸すか、発酵させるのが一般的です。
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