ブラックシードの効能と使い方|メディカルハーブ

ニオイクロタネソウは、ニゲラとしても知られ、アジアと地中海沿岸に生息する植物です。

その種子ブラックシードは、香辛料になるだけでなく、世界中で広く知られている薬用植物で、さまざまな伝統医学でよく使われます。

モロッコ人は、精神疲労や風邪の引きはじめなど、気力体力が落ちたときに、このブラックシードをハンカチやモスリンの袋に入れ、定期的に匂いを嗅いて、元気を回復するそうです。

ブラックシードとブラックシードオイルは、インドやアラビアにおいて、健康食品や伝統医学の医薬品として使用されてきた長い歴史があります。インドの伝統医学アーユルヴェーダでも、ブラックシードは重要な治癒薬です。

イスラム教徒の間では、預言者ムハンマドの言行、生活態度を伝承するハディースに、ブラックシードが「死を除くすべての病を治す」と記されているため、優れた治癒薬のひとつと考えられています。

モロッコの”アムルー”やアラブのヘルシーな食べ物
アラブ地域では、“予防”を重視し、バランスのいい食事、適度な運動、十分な睡眠、そして不要物の排出が美と健康を維持するキーポイント。身体のためだけでなく、精神的にもいい食べ物を摂るよう心がけます。モロッコのアルガンオイルのアムルーなどを紹介。

イランの医師イブン・スィーナ(西暦 980~1037年)は、著書『医学典拠』の中で、「ブラックシードが体のエネルギーを刺激し、疲労や意気消沈からの回復に役立つ」と言及しています。

ブラックシードは伝統的に、喘息、気管支炎、消化器系疾患、腎臓および肝臓機能、リウマチなどの治療に用いられてきました。

ブラックシードは、科学的根拠に基づいた植物療法においてトップランクの薬用植物です。

この種子から抽出したオイル、ブラックシードオイルは、太古の昔から珍重されていた秘薬のひとつ。

古代エジプトのツタンカーメンの墓で、ブラックシードオイルが入ったガラス瓶が発見されたことから、「ファラオ(古代エジプト王の称号)のオイル」とも呼ばれています。

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ブラックシードの特徴

ニオイクロタネソウは、南ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジアが原産で、中東の地中海地域、南ヨーロッパ、インド、パキスタン、シリア、トルコ、サウジアラビアなど世界の多くの国で栽培されています。

高さ20~90cmまで成長する一年生の開花植物で、細い線形から糸状の細かく分割された葉をつけます。花はは白、黄色、ピンク、淡い青、または淡い紫色で、花びらは5~10枚あります。果実は大きく膨らんだ蒴果(さくか)の果実は3〜7個が合体し、それぞれには多数の種子が入っています。

ブラックシードは、2~3.5mm×1~2mmの小さな種子です。外側は黒色、内側は白色で、味は苦く、わずかに芳香があります。

学名:Nigella sativa
科名:キンポウゲ科
使用部位:種
開花時期:5~6月
収穫時期:7~10月

有効成分:
ミネラル(銅、リン、亜鉛、鉄)
ビタミン(A、B、B2、C)
リノール酸
オレイン酸
チモキノン
アルカロイド

ブラックシードの効能

ブラックシードに関する研究が行われ、抗菌、抗真菌、抗酸化、気管支拡張、抗喘息、抗糖尿病、抗がん、抗炎症、鎮痛、免疫調節活性、胃および肝臓保護、腎臓保護、肺保護、鎮痙、利尿、降圧、駆虫薬、といった作用が認められています。

消化不良、食欲不振、肝臓強壮、下痢、リウマチ、心血管系疾患、皮膚疾患、寄生虫感染症に有効で、免疫システムのサポートにも役立ちます。

また、無月経、月経困難症にも適し、授乳中の母乳分泌を増加させます。

ブラックシードの肌と髪への美容効果

ブラックシードは昔から、皮膚疾患の治療薬に用いられていました。

ブラックシードで作ったチンキ剤は、皮膚の湿疹を緩和させるのに役立ちます。

ブラックシードオイルはリノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸が豊富で、外用薬として、消毒剤および局所麻酔薬として使用されます。

ブラックシードの肌と髪への使い方

ブラックシードはドライハーブ、ブラックシードオイルという形で使うことができます。

ブラックシードのドライハーブは、ハーブティーとして飲んだり、熱湯で煎じたインフュージョンやブラックシードオイルを肌や髪につけたりして、使うことができます。

 

メディカルハーブ&植物一覧
メディカルハーブの一覧表です。これらのハーブの効能・効果を紹介しています。スキンケアやヘアケア、心身のケアに向いたハーブや植物も。