
タルト・タタンは、フランスの伝統的なりんごのデザート。砂糖とバターで煮詰めてキャラメリゼしたりんごにパイ生地をのせて焼き、ひっくり返していただきます。
タルト・タタは、19世紀後半のフランス・ソローニュ地方でホテル&レストラン「ホテル・タタン」を経営するタタン姉妹が、りんごタルトの作り方を間違えたことで誕生したといわれています。
タルト生地をしかずにりんごを焼いてしまったため、慌てて上から生地をかぶせて焼き、できあがってからひっくり返したところ、飴色になったりんごのおいしいタルトができあがったというのです。
今回紹介するのは、タルト生地をオートミールで作ったタルト・タタン。
バターとブラウンシュガーで煮込んだりんごに、オートミール生地をのせ、焼き上がったらひっくり返します。そうすると、りんごをトッピングした、贅沢なデザートに。
難しそうですが、オーブン対応の鍋ひとつでできる、簡単レシピです。
お菓子作りの経験はなくても、見た目も美しく美味しいタルトタタンが作れます。焼き上がったケーキをひっくり返すのはドキドキしますが、ぜひ挑戦してみてください。
このタルトタタンの特徴
タルトタタンは、心温まるフランスの代表的な秋の焼き菓子。
このレシピでは、本来はパイ生地を使うのですが、オートミールに置き換えることで、手間をかけずにできあがります。
オートミールのソフトなしっとりスパイス風味のケーキと、ジューシーなキャラメルりんごの絶妙な組み合わせを楽しめ、まるで一口で2つのデザートを味わっているような気分になります。
作り方はとても簡単で、手間いらずの焼き菓子です。
グルテンフリーとは言い切れませんが、小麦粉を使用していません。
このタルトタタンは次のようなメリットがあります。
ビーガン(卵・乳製品不使用)
小麦粉不使用
ナッツ不使用
精製糖不使用
作り方がシンプル
必要な材料
このタルトタタンは、比較的手ごろな材料で作ることができます。
各材料の正確な分量は、記事の最後にあるレシピカードに記載されています。
ロールドオーツ:歯ごたえのあるロールドオーツを使います。
オーツ粉:ロールドオーツを粉砕して作ったオーツ粉を使います。
りんご:酸味の強く、焼いたり煮たりするのに最適な紅玉がおすすめです。
ブラウンシュガー:ブラウンシュガーが向いていますが、てんさい糖でも使用可能です。
バター:ブラウンシュガーと煮詰めてりんごをキャラメリゼするのに使います。
シナモン:りんごと相性のいいスパイスです。
レモン汁:りんごとオートミール生地に爽やかな風味をプラスします。
ココナッツオイル:オートミールの生地に使います。
豆乳:ここでは豆乳を使いましたが、別のミルクでも代用できます。
簡単ステップで完成!
- ステップ1バターと砂糖を溶かすりんごは皮をむき、4等分します。ボウルにりんごを入れ、レモン汁をかけて全体をまぜます。直径15㎝ほどの鍋を中火にかけ、ブラウンシュガーを加え、時々かき混ぜながら、焦がさないしないように気をつけて、砂糖を完全に溶かします。
- ステップ2りんごを煮る鍋にりんごを入れ、シナモンを加え、キャラメリゼするまで煮ます。火を止めて、鍋にいれたまま冷まします。
- ステップ3オートミール生地を作るボウルにオーツ粉、ロールドオーツ、シナモンを入れて混ぜます。ココナッツオイル、レモン汁、豆乳を加え、よく混ぜ合わせます。
- ステップ4焼くりんごのうえにオートミール生地を均等にのせます。180℃に予熱したオーブンで、約35分焼きます。
- ステップ4ケーキをひっくり返す焼き上がったら、完全に冷まします。ケーキの端をナイフで一周させ、皿をかぶせて、鍋をひっくり返します。

オートミールのタルトタタン
材料
オートミール生地
- ½ カップ ロールドオーツ
- 1½ カップ オーツ粉
- ½ カップ ココナッツオイル
- ¼ カップ 豆乳
- 1 小さじ レモン汁
- 1 小さじ シナモンパウダー
りんごのトッピング
- 3 個 りんご
- ½ カップ バター
- ½ カップ ブラウンシュガー
- ½ 小さじ シナモン
- 1 大さじ レモン汁
手順
- りんごは皮をむき、4等分します。ボウルにりんごを入れ、レモン汁をかけて全体をまぜます。直径15㎝ほどの鍋を中火にかけ、ブラウンシュガーを加え、時々かき混ぜながら、焦がさないしないように気をつけて、砂糖を完全に溶かします。
- 鍋にりんごを入れ、シナモンを加え、キャラメリゼするまで煮ます。火を止めて、鍋にいれたまま冷まします。
- ボウルにオーツ粉、ロールドオーツ、シナモンを入れて混ぜます。ココナッツオイル、レモン汁、豆乳を加え、よく混ぜ合わせます。
- りんごのうえにオートミール生地を均等にのせます。180℃に予熱したオーブンで、約35分焼きます。
- 焼き上がったら、完全に冷まします。ケーキの端をナイフで一周させ、皿をかぶせて、鍋をひっくり返します。
メモ
